現代日本において死因ランキング第1位である老衰による死者数は、21世紀に入ってから急激な増加の一途を辿っており、その勢いはこの20年で9倍近くという人類史上前例の無いレベルに達しています。諸外国に目を向けてみても、医療の進歩に伴いほとんどの国で老衰死は減少傾向であるのに対し、日本だけが急激に増加しているのです。平均寿命が伸びて高齢化社会になっているのはどこの国にでも起きていて同じことが言えるため、老衰増加の原因が単なる老化現象によるものだとは到底思えません。
WHOは日本の医者はみんなヤブ医者であり、ちょっとややこしい患者が死ねば誤診で責任が追及されないように老衰と診断しているのではないか、と考えているようですが、弊社は日本のお医者様がヤブ医者だとは決して思いません。経験豊富な医師が責任を持って老衰だと診断したのです。一方で、全死者の15%が老衰というのは明らかに誤りだというWHOの主張も当然と言えます。
また老衰のように21世紀に入ってから急激に増加している死因は他にもあります。2017年度の統計から新たに別カテゴリー扱いとなった誤嚥性肺炎や、通常なら老衰と診断されることのない6歳以上60歳未満における老衰と同じような症状で亡くなっている方(若年性老衰と呼称)もまた、この20年で8~10倍の増加率を見せています。
若年性老衰を含む老衰と誤嚥性肺炎の死者数の合計は2023年で28.5万人です。
弊社は老衰や誤嚥性肺炎、そして若年性老衰が増加する原因が共通したものによると考えています。
1 現在日本において、年間死者数が30万人という死亡率の高い病気が存在する。
2 この病気は診察が困難で、高度専門病院でも発見される確率は低い。
3 この病気の死者は、死亡時に専門医が診断しても死因は老衰にしか見えない。
これらの仮説を満たすものとして、弊社は所謂スキルス胃がんといった現在行われているがん検診では発見することの出来ない「隠れた胃がん」の関与を疑っています。隠れた胃がんが未発見のまま進行してしまえば、消化機能の低下によって栄養失調に陥ってしまいそのまま餓死しまってそれを「老衰」と診断される可能性や、嚥下機能の低下によって誤嚥性肺炎を患ってしまう可能性が考えられます。
つまり統計では減少している胃がんが、実は今もなお増え続けていて別の病気として診断されてしまっているのです。